EC物流の委託先を探す時のポイント

事業規模の拡大と共に、物流業務がサイト運営の中で大きな負担となっていきます。このような場合、物流業務に特化した委託先に業務の代行を依頼することで、負担の軽減だけでなく、様々なメリットも得ることできます。

今回は、委託することで得られるメリットや委託先を検討する際に注目したいポイントを解説していきます。

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物流業務の流れ

物流の業務は、多岐に渡ります。どのような流れで業務を行っているのか把握しておくことで、委託を検討する際、どの業務を依頼するべきなのか判断しやすくなるでしょう。ここでは、商品がお客様の手元に到着するまでの業務内容をわかりやすく紹介していきます。

商品の入庫数や発送元、納期の確認と登録を行う。この際、必ず入庫予定を事前に連絡するようにしましょう。

入庫業務では、多くの人員や運搬車両の確保など多くの業務をコントロールする必要があります。入庫作業を効率よく遂行させるためにも、事前に連絡することがとても重要です。

入庫した商品の中に間違っているものはないか、欠陥品や不良品が混ざっていないか確認します。検品作業は、入庫時だけでなく、出庫準備前にも適宜行う必要があります。

倉庫内の指定された場所に商品を保管する。倉庫内では、様々な種類の商品を同時に保管しているため、保管場所は必ず守らなければいけません。商品の種類によって、定期的な検品作業が必要な場合もあります。

注文が入り、商品の出荷指示が出る。指示に従って、正確な個数の商品を指定された場所に運び出します。規模の大きな倉庫で商品を管理している場合には、ロボットによるピッキングの自動化が導入されています。

商品名や納品数を記載した納品書を作成します。納品書は、商品を発送したという証明になるため内容に不備がないかしっかりと確認しましょう。この他にも、商品の特性に合わせたラベルの貼り付けや、ラッピング、ノベルティやDMの同梱など各シーズンに合わせた業務が発生します。

梱包内容、発送先をしっかりと確認して配送業者に商品を引き渡します。発送の指示を受けてから発送準備までに時間がかかりすぎてしまうと、商品を期日通りにお客様の元へ配送できなくなってしまいます。そのため、出庫までに必要な業務を円滑に進めていくことが大切です。

EC運営の業務の中でも、物流に関わる業務を委託する企業は少なくありません。それは、物流業務は事業規模が拡大すると同時に、作業負担が大きくなるからです。では、物流業務を委託することによって、どのようなメリットを得られるのでしょうか。

作業負担の軽減は、最も大きなメリットと言えます。事業規模が小さい間は、自社でサイト運営から物流の管理まで、全ての業務を滞りなく運用できていたでしょう。しかし、事業規模が拡大していくと、物流に関わる業務は膨大な時間を必要とするようになります。

物流業務を担当する人材を新たに雇ったり、商品の管理、保管するための倉庫を新たに増設するためには、作業時間だけでなくコストの面でも大きな負担となるでしょう。これらの問題を解決に導く方法が、物流業務の委託なのです。

物流に関する業務は、人の手で行う作業が多くなります。そのため、人為的なミスが発生しやすいというのが問題点と言えます。特に、事業規模が拡大してくると、限られた時間の中で作業する場合、他の業務と並行していくには個人にかかる業務負担が大きくなりすぎでしまうのです。

このように、業務の負担が増えていくと、人為的なミスも多発するようになります。事業規模の拡大に合わせて、段階的に業務を委託することでミスを軽減させるだけでなく、作業効率の幅も広げることができるでしょう。

お客様に商品を届ける際、商品自体の品質だけでなく同梱物の品質や梱包の見栄えもとても大切なポイントです。特に、サイトのブランディングを検討している場合には、同梱物の品質改善は欠かすことができません。

梱包資材の種類や品質だけでも、お客様に与える印象は大きく変わります。物流業務に特化した業者に作業を委託して、商品だけでなく梱包までもが高品質な商品をお客様に提供できるようにしましょう。これが、競合サイトとの差別化に繋がっていくのです。

委託する業者を検討する際に、意識したいポイントがあります。

EC運営で重要な要素は、迅速な配送です。様々な作業の効率化も大切ですが、商品をどこに保管してくのかも、検討するべきと言えます。配送経路や配送手段を元に、商品が保管される倉庫の立地をしっかりと選定するように心掛けましょう。

物流業務の内容は多岐に渡ります。そのため、どの業務にいくら費用がかかるのかを細かく把握する必要があります。また、委託業者によって、設定している金額が大きく異なるため、依頼を検討する際は必ず事前に見積もりを取るようにしましょう。

在庫管理において、自社で使用しているシステムと物流業者が使用しているシステムが連携できるかを必ず確認しましょう。連携ができない場合は、在庫管理の業務負担が増えてしまうので注意が必要です。

物流業務において、委託業者の選定はサイト運営を飛躍させるためにも重要なポイントです。自社の運営状況をしっかりと把握し、課題にあった業者を選択するようにしましょう。