ネットショップで始める委託販売の特徴とは

商品を販売する販路には、様々な種類や方法があります。その中で今回は、委託販売について掘り下げます。委託販売というと、実店舗で行っているイメージが強いかもしれません。しかし、委託販売をネットショップで行うことで実店舗とは違うメリットを得る可能性があるのです。

委託販売について

委託販売とは、自社商品を他社が運営するネットショップや店舗に置いてもらい、販売してもらう方式のこと。販売業務を全てを委託することができる反面、販売手数料などがが発生するため、委託販売の依頼を検討する際はしっかりとシステムを理解することが大切です。

商品の販売方法には、委託販売の他に買取制という方法があります。買取制は、販売元から商品を仕入れ、自社で管理しているネットショップや店舗で販売する方法です。多くの小売店が買取制での販売を採用しています。

商品の仕入れ価格と販売価格の差額が利益となるため、在庫分を全て販売することができた場合、大きな利益が得られます。しかし、商品が売れ残ってしまい多くの在庫を抱える事になると、大きな損失を産んでしまうためリスクを考慮する必要があります。

その点、委託販売は売上数に応じた手数料が利益となることが特徴です。委託を受ける側になった場合、買取制のように商品在庫を抱える必要がないため、簡単に取り入れることができる販売方法と言えます。

ネットショップでの委託販売について

委託販売をネットショップで行う場合に把握するべきポイントを解説します。

コストに関して

ネットショップは、実店舗と違い家賃などの店舗運営に必要な費用が不要です。そのため、実店舗での販売手数料より金額が低い場合が多いです。

ネットショップでの販売手数料の目安は、売上の20〜50%ほど。個人が管理するネットショップでは、20〜40%で人気なサイトほど手数料は高くなります。また、販売規模の大きなモールなどに出店している店舗では、50%ほどが相場となります。

ネットショップに委託販売を依頼する場合

委託販売を依頼する場合の特徴やメリット、デメリットはどのようなポイントがあるのでしょうか。

メリット

知名度の高いサイトに委託を依頼する場合、商品の売れ行きに比例して委託元の企業や商品の知名度も高くなる傾向にあります。また、集客に関しても委託先に任せることができるので、ネットショップを始めたばかりであれば運営方法や集客術を学ぶ機会にもなるでしょう。

デメリット

手数料の存在は、依頼する場合の大きな負担のひとつと言えます。委託先で商品を販売する場合、自社のサイトで商品を販売する場合と比較して、売上利益の金額が少なくなることを考慮する必要があります。

この売上手数料は、サイトの知名度や規模によって異なります。集客力の強いサイトであれば手数料が高くなるため、委託先の集客力に期待する場合は販売価格と手数料を差し引いた売上利益を把握しておくと良いでしょう。

ネットショップの委託販売を受ける場合

ネットショップを運営している場合、委託販売を依頼されることがあるかもしれません。この時のメリットやデメリットを解説します。

メリット

商品在庫を抱える必要がないため、買取制のように商品が売れ残った場合などの売上損失のリスクが少ない点がメリットと言えます。

そのため、委託販売に特化しセレクトショップのようなサイトも多く存在しています。集客力の強いサイトであれば、商品の委託依頼も多く寄せられるため、販売手数料を安定的に収益とすることができるようになるでしょう。

デメリット

委託販売の依頼を受けた商品を保管する必要があるため、様々な商品に合わせた保管場所を設ける必要があります。

また、運営しているサイトのコンセプトを考慮して依頼主を選択する必要があります。販売する商品のコンセプトが崩れてしまうと、お客様に対する訴求力が損なわれてしまう可能性があるため、しっかりと考慮することが重要です。

委託販売希望者を探す方法

委託販売による手数料を収益化するためには、多くの販売希望者を募る必要があります。この時、どのような方法で募集すると良いのでしょうか。

サイト内で募集する

サイト内に申し込みフォームを設定して、希望者を募りましょう。この時、委託販売に関する取り決めを細部まで提示し確認する注意が必要です。

掲示板の活用

インターネット上に存在する、掲示板などで販売先を探している人が書き込みをしている場合があります。自社のサイトコンセプトにあった販売元とマッチングした場合は、条件を提示し販売オファーをかけると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか。委託販売は在庫を抱えることなく商品の販売ができるリスクの少ない販路のひとつです。委託販売を依頼する場合も、依頼を受ける場合も大きなリスクが少ないため、ネットショップ初心者の導入におすすめの方法と言えます。