インターネットを通じて、世界中の魅力あふれる商品を簡単に手に入れることができるようになりました。実店舗だけで世界進出するにはハードルが高くても、オンラインショップであれば簡単です。
ここでは、今注目するべき越境オンラインショップ運営の業務をどこまで代行に依頼できるのかを解説していきます。
Contents
オンラインショップの越境とは
越境ECビジネスとは、海外に対して展開するオンラインショップのこと。このビジネス形態が、近年大きな成長を遂げています。将来性、成長率の高さから日本だけでなく、世界中の企業が注目しています。
市場規模の拡大に伴い、オンラインショップを通じて高品質な商品を、低価格で海外から購入できるようになってきました。海外の商品でも安心して購入できるシステムが発達したことで、越境ECに乗り出す企業が増え、サポートしてくれる代行業者も増加しています。
人口減少により、全体の市場規模が縮小している日本。日本国内にいながら海外に向けて市場を広げることができる越境は、どの企業も検討するべきと言えます。また、訪日観光客によるインバウンド需要で、シナジー効果も期待できるのです。
特に、日本企業が進出しやすい中国や台湾、香港、韓国、アメリカ、インド、タイ、シンガポールの8カ国は今後注目すると良いでしょう。各国の経済事情だけでなく、観光、商品の需要などのリサーチは欠かせません。
では、越境するときに気をつけるポイントはどこでしょうか。まず、挙げられるのは言葉の壁です。サイト全体の構築や運営において越境を検討している国の言語の習得は必須と言えます。
商品の説明や、顧客対応に関しても言葉の壁が原因でコミュニケーションが取れないと言う事態は避けなければいけません。国により文化も価値観も異なるため、コミュニケーションは必ず取れるようにしましょう。
また、決済事情や法律、規制、税制、配送方法なども各国で大きく変わります。為替変動や海外輸送のリスクなど越境ならではの課題も多く存在するのです。特に配送に関しては、輸出入の規制が国により異なるため、しっかりと確認する必要があります。
越境を検討する際は、リスクを最小限に抑えるためにも専門的なアドバイスを受けることをおすすめします。
代行を依頼できる業務内容
実際に越境オンラインショップの運営業務で、代行に依頼できるのはどのような業務でしょうか。
商品の需要調査
各国の市場を熟知しているスタッフが、どのような商品に需要があるのかリサーチします。市場だけでなく、国の文化や情勢、嗜好など様々な観点から情報を集めるため、的確なアドバイスを期待できる。
モールへの出店サポート
越境オンラインショップを展開する場合、集客の観点から考えてモールでの出店を検討するのもおすすめです。モールにはamazonのように商品を出品するマーケットプレイス型と、日本の楽天市場のようにモール内に店舗を出店するテナント型に分けられます。
出店を検討している国が、独自で展開しているモールへの出店を検討する場合や、出店先の国で口座の開設が必要な場合など、出店に関わる細かな業務もサポートが可能。
運営代行
顧客対応、クレーム対応、商品の発送など運営に関わる重要な業務への対応。特に、顧客対応やクレーム対応は、言葉の壁によるコミュニケーション不足がサイトの運営に大きく影響します。
国民性や言葉をしっかりと理解した現地スタッフに業務を依頼することで、スムーズな対応が可能となります。
出品代行
商品出品の際、各国の嗜好に合わせた商品の説明が必要です。購買意欲を感じてもらうための言葉の表現や商品の打ち出し方など、出品先のそれぞれの国に合わせた代行業者に依頼すると良いでしょう。
費用相場
越境オンラインショップを展開する場合の費用相場は、日本国内のみの運用と比較すると割高になります。
・手数料の場合・・・0.5%〜15%
・出店料の場合・・・0円〜400万円
上記はおおよその相場です。越境を検討している国により、対応内容や業務が大きく変動するため一定の基準金額が明白ではないので注意しましょう。
越境運営代行は、代行内容や料金形態の違いで分けることができます。
ワンストップ型
初期費用、月額費用ともに低コスト。ショップの運用や配送、言語対応、顧客対応など全ての業務を一括で対応可能。より迅速に海外での運用を展開したい場合や、言語や配送に不安要素が多い場合におすすめ。
・初期費用・・・0〜30,000円
・月額費用・・・0〜5,000円
独立型
独自で越境に対応したサイトを構築するため、初期費用が高額な場合が多い。しかし、初期費用と月額費用のバランスは代行する企業により変動するため、初期費用は少額で、月額費用を高く設定している企業もある。
・初期費用・・・0〜800,000円
・月額費用・・・50,000円〜100,000円
まとめ
今後、市場規模の拡大が予想される越境ECビジネス。日本国内だけでなく世界規模でオンラインショップを展開することによって、今まで以上にサイト運営が活発になるでしょう。
各国の情勢と自社の状況をしっかりと把握し、代行のサポートをうまく活用することで、新しい販路を世界中に広げることが可能になるのです。