ECサイト構築にかかる費用と外注費相場を比較

ECサイトの構築を依頼できる外注先はたくさんあります。実際に外注先を探してみるとその種類や企業の多さに驚くことでしょう。そこで今回は、費用相場を構築方法別に紹介していきます。外注先を検討する際の参考資料としてぜひ活用してください。

ECサイトの構築方法

ECサイトの構築方法は、大きく5つに分けることができます。

・ASP
・パッケージ
・モール
・オープンソース
・フルスクラッチ

構築方法によって、必要となるコストや依頼できる内容は変わります。ここでは、構築方法の特徴と併せて費用相場を徹底比較していきます。

ASP

最も手軽に始められる、ECサイトの構築に必要な機能を利用できるシステム。ASPカートと呼ばれている。

BASE(ベース)

費用
初期費用、月額利用料ともに無料で利用可能。決済手数料と有料サービスに利用で費用が発生する。

販売手数料→3%
決済手数料→3.6%
クレジットカード利用時の手数料→販売手数料3%+決済手数料3.6%+40円

特徴
最短1日でサイトの構築が可能。サイトのデザインはデフォルトで11種類の中から選ぶことができる。有料テンプレートであれば55種類の中から選ぶことができる。

MakeShop(メイクショップ)

費用
販売手数料は無料。サイトの利用料金は2種類のプランに分けられる。

プレミアムショッププラン→初期費用100,000円+月額10,000円(開発費用が別途有)MakeShopエンタープライズ→初期費用100,000円+月額50,000円(開発費用が別途有)

特徴
販売手数料が不要なため、毎月の販売額の規模が大きな企業におすすめ。また、サイトに必要な機能が650以上と豊富で、Instagramを活用した買い物機能などSNSの機能とも連携可能なので、集客力が高いのもポイント

パッケージ

サイト構築に必要な機能があらかじめパッケージされているソフトウェアの事。ASPより費用はかかりますが、カスタマイズ性が高くオリジナルのサイトを構築できる。しかし、拡張性などフルスクラッチほどの自由度はそろっていない。

ebisumart

費用
従量課金プラン、固定料金プラン、レベニューシェアプラン3種類のプランがある。

従量課金プラン→サイトへのアクセス回数により費用が変動。初期費用は約300万円から
固定料金プラン→アクセス回数に関係なく事前に料金が決定。初期費用は約300万円から
レベニューシェアプラン→事前に決めた割合の販売額手数料。初期費用は1,000万円から

特徴
パッケージ型のクラウドコマースプラットフォーム。カート機能や在庫管理機能など基本機能以外にも、高い拡張性を活かしたカスタマイズも可能。週に1回のペースでサイトのアップデートが行われる

モール

ECサイトビジネスにおける、ショッピングモールのようなもの。プラットフォーム上に商品を出品したり、店舗を出店してサイトを運営するスタイル。知名度の高いモールに出店することで、高い集客力を利用することができる。

Amazon

費用
プランは大口出品と小口出品の2種類。月額4,900円と商品のカテゴリに合わせた手数料が発生する

特徴
世界的に有名な大規模モール。マーケットプレイスと呼ばれるプラットフォーム内で、事業者情報を登録するだけで簡単に商品の出品準備ができる

楽天市場

費用
スタンダードプラン、がんばれ!プラン、メガショッププランの3つの料金プランがある。

スタンダードプラン→月額50,000円+システム手数料
がんばれ!プラン→月額19,500円+システム手数料
メガショッププラン→月額1,000,00円+システム手数料

特徴
楽天株式会社が運営するモール。モール利用者は国内随一。モール以外に楽天ポイントというポイントシステムや、楽天ペイとい決済システムを開発しており、多くのユーザーから活用されている

オープンソース

一般公開されているプログラミング用のソースコードの事。プログラミングの知識がある場合、自由に活用してECサイトを構築できる。基本的に無料で利用できる。

Magento

費用
無料(一部有料の拡張機能あり)

特徴
Adobeが提供しているEC向けの拡張機能マーケットプレイス。PHPというプログラミング言語を活用している。世界規模で多く活用されており、カスタマイズ性やデザイン性の高さがポイント。しかし、日本での知名度は低く言語の日本語翻訳が困難。そのため、言語の問題を考慮する必要がある。

ZenCart

費用
無料

特徴
企業ではなく、個人が無償で提供しているオープンソース。サイト開発のスキルがある場合、オリジナル性の高いサイトを構築できる。

フルスクラッチ

開発における全てのシステムをオリジナルで構築します。コスト、制作期間ともに多くかかるため、企業におけるひとつのプロジェクトとして、サイトを開発する場合におすすめです。

ECサイト制作を外注する場合の費用相場

サイト構築に必要な費用相場はご紹介しましたが、この業務を外注に出すと予算はどのように変化するのでしょうか。以下に情報をまとめました。

ASP

初期費用・・・10万〜30万円
月額・・・数万円程度
制作期間・・・1週間程度から

クラウドEC

初期費用・・・約500万円から
月額・・・数十万円程度
制作期間・・・3ヶ月程度から

ECパッケージ

初期費用・・・約600万円から
月額・・・数十万円程度
制作期間・・・3ヶ月から

フルスクラッチ

初期費用・・・約1000万円〜数億円
月額・・・数十万円程度
制作期間・・・1年から

まとめ

費用と求めるサイトのクオリティ、制作にかかる労力を比較して、外注に出す選択も検討してみてはいかがでしょうか。