ネットショップの商品登録で説明文を伝えやすくするコツとは

商品登録する際に必須な説明文は、消費者の心をつかむ大切なものです。今回は、伝わる説明文の書き方の7つのコツをご紹介します。

伝わりやすい説明文を書く7つのコツ

ターゲットの消費者は誰か?

商品の先には、必ず消費者がいます。商品の説明だけに注力してしまうと、その先の消費者へ響かない文章になってしまいがちです。具体的な人物モデルをつくり、その人物のライフスタイルや商品を使っている場面をイメージしてみましょう。

例えば、ハンドバッグのメーカーのECサイトの場合です。使い方によってカジュアルにもフォーマルにも活用できる2wayのバッグを売り出すことになりました。そこで、ターゲットを「オンもオフも賢くおしゃれを楽しみたい30代働く女性」とします。

すると、バッグを使用しているシーンが想像しやすくなり、商品画像は自然に決まり、ターゲットがイメージしやすい文章が浮かんできます。「オフはクラッチでキレイめカジュアル」「オンは肩からかけられるストラップでカチッと仕事モード」「賢くおしゃれを楽しむ」などのキーワードがでてきます。

商品の特徴を伝える

ネットショップのデメリットに、消費者が商品を手に取れない事があります。商品画像を多く用意すべきですが、それだけでは足りません。商品の質感、肌ざわり、重さ、素材、色、成分、食感、匂い、味、製造国、製造秘話、作られた年など、画像だけでは表現しにくい部分は文章で説明しましょう。

商品のベネフィットを伝える

消費者は、その商品を買うことによりどのような利益があるのかを考えています。商品特徴を通じて、どんなベネフィットを得られるか具体的に書きましょう。

例えば、通気性がよく、ひんやりと感じる素材でできたシーツを販売すると仮定します。以下2つの文章を比較してみましょう。

「通気性が良く熱を逃がし、触れるとひんやりと感じる新素材を使用しています」

「通気性が良く熱を逃がし、触れるとひんやりと感じる新素材を使用しているので、暑い夏でも涼しく、快適に寝ることができます」

1番目は商品の特徴だけを述べていますが、2番目は「暑い夏でも涼しく、快適に寝る」というベネフィットが加えられています。

このように商品購入後の使用イメージを示すことで、商品の魅力を具体的に伝えることができ、購入を促進できます。

また更に、数字的エビデンスをグラフなどで伝えると説得力が増します。

商品をストーリーで説明する

上記の商品特徴やベネフィットについて並べるだけでは消費者の心をつかめません。具体的なターゲットを思い浮かべながら、それらの要素を使ったストーリーを作りましょう。

物語のような文章は、印象に残りやすく、相手を引き込みます。作り手のこだわりや開発エピソード、希少性なども盛り込むと他社と差別化できます。

注意点は、一方的なストーリーにならないようにすることです。売り手は商品への思い入れがあります。それが強すぎると、つい売り手の目線になってしまいます。買う側の目線で書くことこそ、商品の魅力を伝える文章になります。

付加価値をつけてアピールする

ネットショップの場合、商品を検索すれば似たような商品が沢山でてきます。そこで、なぜこのネットショップで買った方がいいのか理由づけするために、付加価値をつけるという手段があります。

・送料無料、即日発送、セット割引、特典などサービスを打ち出す
・数量限定や期間限定など特別感を出す
・生産者や職人の顔をだして信頼性をあげる

などです。上記は一例です。サービス面で他社と差別化できるものがあれば、アピールしましょう。

デメリットやリスクは盛り込む

デメリットやリスクを書くのは抵抗があるかもしれません。しかし、メリットしかないパーフェクトな商品は存在しません。売り手が意図しない使用方法を行うと、安全な物でも危険になります。好みや気になることも人それぞれです。

消費者に危険があることはもちろん、イメージや認識が異なる可能性があること、想定以外に使用方法はリスクになることなどあらかじめ書くことで、逆に信頼感を得ることができます。また、返品、返金、消費者とのトラブルなどを回避できます。

ただしデメリットやリスクだけだと消費者を不安にさせます。対策方法についても加えて記載することで、安心感を与えられます。

レイアウトに気を配る

同じサイズで強弱もない文字の羅列は、読みにくく、読み続ける意欲を奪います。一目でパッと見やすいレイアウトは、情報がスムーズに伝わります。以下のポイントに気を付けてレイアウトしましょう。

・見出しや小見出しをつけ、文字を大きくする
・一文はできるだけ短くする。
・重要な部分は太字にしたり、マーカーで線を引いたり、文字の色やフォントを変える
・文章のグループごとに改行する
・グラフ、表、図を使い、メリハリをつける
・箇条書きを使う

スマ―トフォンからの購入も増えているので、小さな画面でも見やすいレイアウトを心がけましょう。

まとめ

今回は、ネットショップの商品説明文を伝えやすくするコツを7つご紹介しました。最も重要なのはターゲットを明確にし、買い手目線で文章を書くことです。より具体的になり消費者の心に響く文章になります。