楽天市場で売上アップを目指すなら、モール内で検索結果の上位に自社商品を表示することは必須要件といえます。ユーザーがモール内で商品検索する以上、その意図は購買するためであり、モールはより売上に繋がる(=検索意図にあった商品を順番に露出する)結果を提供します。
モール内における商品検索において、指名ワードや検索ワード数の多さはコンバージョン率の高さと強い関係にあり、出店者はいかに検索意図に合わせた商品情報を作成できるかが楽天市場内SEOの要諦と言えるのです。
今回は、楽天市場内で商品検索から購入に至るまでの導線を作る方法について、SEOの観点から解説していきます。
Contents
戦略キーワードを決める
モールにおける戦略キーワードは、コンバージョン(購入時)キーワードです。トラッキング情報を見れば何のキーワードで、どの商品を購入しているのか特定することができ、そのキーワードで検索結果の上位に位置することができれば売上につながりやすくなります。そのため、戦略キーワードを事前に決めておきましょう。
戦略キーワードで検索する
事前に決定した戦略キーワードで検索してみて、自社の商品がどの位置に表示されているのか確認します。競合の多い商品であるほど、複数のワードが必要になります。この時に参考になるのが第2キーワードで、検索フィールドにキーワードを入力すると補完される単語です。
「マグカップ」を検索すると、以下のような表示が出ます。
このとき、上位にはどのジャンルの商品を表示するのかという絞り込み情報が表示され、下位には「北欧」「保温」といった単語が並びます。これはマグカップを探しているユーザーが検索時に使う次の単語のうち、検索回数の多い順に表示されています。これら第2キーワードで該当する単語を商品情報に盛り込むようにしましょう。
上位表示条件を満たす
楽天市場がどのようなロジックで検索結果を出しているかは開示していませんが、長年の研究で勘所が分かってきています。以下で詳しく解説します。
キーワードを設定する場所
商品名、キャッチコピー、商品説明文の順で重要度を測っているようです。通常のSEO要素であるページタイトル、H1、H2に該当するといえば分かりやすいと思います。
直近の売上
ランキングに入賞している商品は上位に出やすくなっています。もう少し詳しくいうと、商品の所属ジャンルによって売上額、売上件数の閾値が異なります。仮に月に30件売れる商品があるとすると、毎日1件売るよりも1日で30件売った方が上位に出やすくなります。
直近のレビュー
売上に加えてレビューの状況も影響します。まずは何件のユーザーに新規商品レビューを書いていただけたか、次にその評価です。低評価レビューは検索順位を下げる要因になっているので、過大な表現でお値段以上の期待を煽らないように注意しましょう。
商品画像
商品画像は多く設定していた方が上位に出やすくなるようです。明確に何枚以上という具体的な数字は分かりませんが、現在のシステムが構築された時の3枚以上は欲しいところです。また、枠や文字を入れすぎて視認性が落ちている画像は低評価されます。
追加情報
これは上位表示ではありませんが、商品によってはサイズ、カラー、容量などタグを指定できる場合、もれなく設定します。この追加情報によってユーザは絞り込みを行いますので、タグの設定忘れは致命的になりかねません。
販売条件
あす楽や送料無料、ポイントアップなど、ユーザーがより買いやすい条件を提供することも有効です。新しいサービスがスタートする際にも、いち早く対応することで上位表示が狙えます。
商品名を調整する
最後の仕上げに商品名を適正な表現に調整します。これまでの手順はパソコンの画面を見ていたと思いますが、楽天市場を利用するユーザの8割近くはスマートフォン、スマートフォンアプリを利用します。
スマートフォンの画面に表示される文字数に配慮しながらクリックされやすいワードを先頭に配置します。スマートフォンでは48byte(ウィンドウショッピング形式なら36byte)が検索結果に表示されますので、この中でクリックされやすい表現を目指しましょう。
まとめ
モール内SEOを進めるには、ご自身でも検索を何度も試し、ユーザの動き、モールの考え方を考慮していくと答えが見えてきます。SEOの次はCTR(クリック率)の高いクリエイティブに向けてメイン画像を作成していきましょう。