RPP広告とは?運営業務は外注するべきか

楽天市場に出店していると、RPP広告という情報を得ることがあるのではないでしょうか。今回は、RPP広告に焦点を当て、どのようなシステムなのか、また業務を外注に依頼するべきなのかについて解説していきます。

RPP広告とは

楽天プロモーションプラットフォームという楽天市場内で商品検索を行った際、検索ワードに連動して表示される検索連動型の広告です。ユーザーがクリックすることで費用が発生するのが特徴です。

RPP広告は、商品名やキャッチコピー、商品説明の3つの中から自動的にキーワードを選択して広告を表示させるため、自社でキーワード設定などの作業を行う必要がないため初めて広告を打ち出す場合でも、扱いやすい方法と言えます。

メリット

RPP広告を活用するメリットは以下のポイントです。

・低予算で運用を始められるため、予算へのリスクが少ない
・クリックすることで費用が発生するため、費用発生=ユーザーに情報を提供ができる
・検索結果の最上位に商品を表示させることが可能
・ユーザーからの反響など記されたパフォーマンスレポートを無料で閲覧できる
・クリックによる単価を調整できるので、露出を簡単に強化できる

楽天RPP広告は、多くのメリットを持つ施策のひとつです。楽天市場に出店する際は、うまく活用していきたいツールと言えるでしょう。

デメリット

RPP広告はメリットの多い施策です。しかし、唯一のデメリットと言えるのが、商品の掲載場所を指定することができないということです。

どのキーワードをもとに、どこのページに情報を掲載するかは、全て楽天市場側のシステムが自動で判断するため運営する企業側は関与することができません。

始め方

キャンペーン登録

決める内容は以下の2つです。
・毎月の予算。最低単価は5,000円でいつでも金額の変更は可能です
・1クリックの単価。25円から最大1,000円の間で決定します。クリック単価の高い商品は、広告掲載頻度が高くなる傾向にあるため、運用状況を把握しながら金額を調整していきましょう

商品やキーワード毎の単価登録

商品・キーワード設定画面から各商品やキーワードの単価を決めていきます。いくつか注意点があるので確認していきましょう。

・キーワードに対して単価を設定する場合の最低設定金額は50円です。また、商品に設定した金額よりも必ず高い金額を設定する必要があります
・個別設定を行わなかった場合は、キャンペーン登録で設定した単価が適用されます
・設定数の制限は、商品は最大40,000商品でキーワードは最大200,000件です

広告除外商品の設定

広告設定する必要がない人気商品や、採算に合わない商品など販売状況に合わせて登録内容をカスタマイズすることができます

運用時の注意点

RPP広告を運用していく上で常に注意しておきたいポイントは以下の4つです。

クリック単価の調整

RPP広告を設定しても、ユーザーにクリックしてもらえないと効果はありません。このような場合は、クリック単価を少し高く設定してみましょう。RPP広告は販売実績や単価を基準に露出頻度が変化すると言われています。

一定の販売実績が出来上がるまでは、クリック単価を高めに設定することで商品の露出を増やしていくと良いでしょう。

損益分岐点の見極め

費用対効果がいくつあれば利益が残るか必ず把握するようにしましょう。その数値をもとに損益分岐点を把握し、最も効果の高い数値を算出することでRPP広告の効果を得ることができると言えます。

転換率の把握

アクセス数が高く転換率の低い商品とは、ユーザーが興味を示して商品にアクセスまではすが購入に至らない商品のことです。このような商品は、価格やページ内容の改善で爆発的に売れるようになる可能性があるため、定期的に内容を確認し精査していくと良いでしょう。

逆に、アクセス数は低いのに転換率が高い商品もあります。このような商品は、ユーザーの目にさえ止まれば、購入してもらえる可能性が高いと考えられるため、アクセス数の改善を行う必要があります。
クリック単価の再検討やキーワード設定内容の変更などで対策すると良いでしょう。

クリック率

クリック率は、ユーザーがどの割合で対象となる商品の広告などをクリックしたのかを表します。クリック率は商品のサムネイルを変更することで改善できる傾向にあるので、確認してみましょう。

外注に依頼するべき?

2018年から運用が開始されたRPP広告。操作方法こそ簡単であると言われていますが、クリック単価の相場や、どの商品を除外商品にするのかなど、専門的な知識も必要となる場面も多いのではないでしょうか。

多くのサイトで初期設定のままで、うまく運用できていないとも言われています。費用対効果を最大化させるために、膨大なデータを分析し運営に生かすのは、とても労力の必要な作業と言えます。

データの解析や分析を得意とする業者に部分的にでも業務を外注するなどして、データを制することがRPP広告の運用を円滑に進める近道と考えることができるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。RPP広告をより効果的に活用するためにはうまく外注業者の力を借りると良いのではないでしょうか。うまく活用して費用対効果の高い運営スタイルを構築していきましょう。